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ここは、村杉温泉の国道の向こう側にある田園地帯。 角屋農園の水田もありのどかな場所です。これまでは、この里山の水田には白鳥が来ることはありませんでした。 けれども、今年は事情が違います。 昨年以上に多い雪が降ったために、水田の雪解けが遅くなり、白鳥のえさ場となる場所がとても少ないのです。 |
青空から舞い降りてきて、ペタペタペタと歩き回った白鳥の足跡。 いつもは、キツネやウサギの小さな足跡がわずかに見つけられるだけでしたが、今年の村杉温泉周辺の雪原は、たくさんの足跡が続いています。 |
こんなに泥だらけの白鳥を見るチャンスは、なかなかありませんね。 今年は、白鳥たちも苦労の多い年です。 |
白鳥の食べ物は 一番の好物は、マコモのの茎や根。 他にも稲の落穂や水中の藻などを、水と一緒にすくいながら食べます。 |
渡り鳥は、地球環境の変化にとても影響されやすい生き物です コハクチョウの繁殖は、シベリア。 越冬・生育は新潟。 新潟平野の穀倉地帯と湖沼は、白鳥たちの絶好の餌場と寝場所。
4000キロ離れたシベリアまでは、雪の解け始めた新潟平野で十分に食べて、たっぷりの皮下脂肪を付ける必要があります。 飛行中は、皮下脂肪をエネルギー源として使います。 雪解けが遅れると、3月中に十分な食料を採ることができず、旅立ちが遅くなってしまいます。 シベリアには4月に帰り、5月に巣作りをして、6月に子供が生まれ、三か月後の9月になると、幼鳥は飛ぶことができるようになり、再び日本を目指します。 白鳥のような渡り鳥は、日本とシベリアの季節の変化の中で生きるすべを身に付けてきました。 シベリアへの到着が遅れると、産卵が遅れて、子供たちの成育が遅れ、日本へ旅立つ時期が遅れます。 だから、気象の変化は、渡り鳥の暮らしにも大きな影響を与えることになるのです。
白鳥の生態について、簡単な図を作ってみました。 |
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