2014年8
月19日号

神田酪農みるぱす ジェラート

 

酪農家がオープンしたジェラートショップ

 

しぼりたての生乳の美味しさを大切にしたやさしい味です。

新潟県酪農発祥の地 ヤスダヨーグルトでも知られる阿賀野市安田地区で
古くから酪農を続けてきた神田酪農。
自社生産の生乳を自社ブランドの牛乳「やすだ愛情牛乳」として商品展開している意欲的な経営。
そして、今年は、ジェラート&ソフトクリームショップ 「みるぱす」をオープンしました。

 

 

 

 

神田酪農の子牛たち
自社ブランド牛乳を販売し、ジェラートショップをオープンした神田酪農
神田酪農 まず酪農を知る

新潟県酪農発祥の地

神田酪農ビン

阿賀野市安田が酪農発祥の地といわれるのは、旗野美乃里(はたのみのり)が、明治31年(1898年)、当時23歳の時に、林業視察のためにヨーロッパを訪ねた際に、日本人の体格を西洋人並みにするには食生活の改革が必要、なかでも乳製品が大切と考え、帰路に経由したアメリカでカナダ産の乳牛3頭を購入してきた事によります。
これを基礎にして、安田ツベタに牧場を開設したのが、新潟県の酪農の発祥です。

明治43年頃には60頭ものウシを飼育し、ミルク工場を建設し、バターや粉乳、練乳の製造販売を始めました。しかし、進歩的すぎた経営は時流に合わず、ツベタ牧場は長くは続きませんでした。 けれども、飼育農家は安田地域に残りました。
大正期になって、小野里誠助と神田酪農創業者が中心となって、ふたたび六野瀬地区牛乳販売利用組合を大正9年(1920年)に設立し、ホルスタイン種2頭を導入して酪農を開始しています。


昭和62年(1987年)には、酪農家有志が「安田牛乳加工処理組合」を設立して、生乳を原料とした飲用ヨーグルトの生産を始め、その後「ヤスダヨーグルト」という社名に変更されて、新工場建設後に量産化され、新潟空港にきたスチュワーデスたちの間では、クチコミで人気になり全国ブランドにまで成長しました。

 

新潟県酪農発祥の地

 

 

神田酪農全景

米どころ新潟県の昔ながらの酪農は、
ウシとヒトが寄り添って暮す小規模経営

 

酪農のイメージとしては、大きな牧場に牛が放牧されていて、のんびり牧草を食べている姿をイメージしますが、米どころ新潟の酪農は少し違います。

この地域での酪農の一般的な姿は、コシヒカリの水田地帯の集落の外れ住み、ヒトの住宅のすぐ隣に水田があり、牛舎も同じく隣にあるものでした。

新潟県は米どころなので、もともとは稲作農家が多いため、水田と酪農を複合させた方式が多かったのです。
集落の外れに住み、近くの田んぼや丘陵で牧草を育て、ウシのエサとしていました。
私たちのこの地域では近くに牛がいる光景を見慣れているのですが、ヒトとウシが寄り添うようにして暮す、この光景を始めてみた人は、きっと驚くのでしょう。

 

 

新潟県阿賀野市 神田酪農の牛舎

健康なウシこそ、おいしい牛乳の基本

 

畜産安心ブランド生産農場神田酪農では、個人酪農家としては先進的な様々な取り組みをしています。 ワラやもみ殻を敷き詰めてある牛舎の中は常に牛床が乾燥していて、衛生管理を徹底しているので、驚くほど臭いも少なく風通しも良くて、とても衛生的になっています。
平成18 年には新潟県が推進している「畜産安心ブランド生産農場(クリーンミルク生産農場)」 にも認定されています。

また、自給粗飼料確保にも積極的に取り組んでおり、牧草を栽培し、 ふん尿は共同たい肥センターにてたい肥にする、地域循環型の環境保全型農業を推進しています。

そのため、地域の子供たちの社会学習としても多く取り上げられており、開かれた酪農経営として数々の表彰、認定を受けています。
そして、自社生産の牛乳をお客様に直接提供するために、オリジナルブランドの牛乳販売を開始し、ジェラート&ソフトクリームの製造に取り組んでいます。

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「神田酪農の子牛たち」

 

 

神田酪農みるぱす

 


神田酪農 ソフトクリーム&ジェラートショップ 電話 住所 営業時間

このページは角屋旅館が製作したページです。
神田酪農 ソフトクリーム&ジェラートショップについてのお問い合わせは、
上記の電話に直接お問い合わせください。

 

 

 

神田酪農 ジェラートショップ みるぱす
神田酪農みるぱす外観

 

 

 

神田酪農の子牛

神田酪農のホルスタイン

この子牛は2年後にミルクが出るようになります

乳牛は生まれてからミルクをしぼれるようになるまで、約2年かかります。
飼っている牛はどの牛も毎日ミルクが出ると思っている人が多いと思います。
乳牛も人間のお母さんと同じで、子牛を育てるためにミルクが出るので、赤ちゃんを産んだ時しか牛乳は出ません。ですから約10か月間だけなのです。

牛は誕生してから2年後にはじめての出産をしますので、ミルクが出るようになるまでには、生まれてから約2年かかるのです。

神田酪農の子牛

食育 & 酪育

お店の名前 みるぱす  Milk passport  に込めた意味は、 酪農を体験する楽しさを知ってもらうための 「 楽しい酪育の場の入口 」  という意味ということですから、酪農家直売のジェラートショップに行くなら、ぜひとも、目の前のウシを眺めてみてください。
ホルスタインならではの 白黒の模様。
愛らしい目。  二本指の爪。  長い牛タン・・・
神田酪農で飼育されている牛たちは、とても可愛がられているので、人懐っこいですね。
人が来ると興味津々、こっちを見ています。

 

牛は歯があると思いますか?

トウモロコシ、大豆、ワラなどをたべるウシには、歯があると思いますか。 肉食ではないので、食べ物をかみ切る必要がありませんね。

正解は・・・上下の奥歯と下の前歯はありますが、上の前歯はありません。
上の前歯の代わりにあるのは、まな板上になっている硬い歯茎(歯床板)だけです。
神田さんによると、牛の口に手を入れても噛まれることはないので大丈夫。 強く吸われる感じということです。

 

牛の歯

 

 

神田酪農 やすだ愛情牛乳とジェラート

神田酪農みるぱすでは、季節のフルーツやベジタブルを活かしたジェラート作りをしていますので、きっと、訪れるごとに違うバリエーションが楽しめるでしょう。   [ 写真 : 2014年7月のジェラート6種類 ]


 

自社生産の牛乳の味を知ってもらいたいから

神田酪農の美味しい牛乳は健康な牛から。エサを厳選することはもちろん、健康管理もきめ細かく行っています。
搾りたての牛乳の持つ本来の味、風味を生かすことを心がけ、旬のフルーツやベジタブルとの健康的な組み合わせを楽しむ事ができます。

2014年7月にオープンしたばかりの農家直営のお店のため、一度にたくさんの量をつくるこはできません。人気商品は完売してしまうこともあると思います。

 

季節によって変わる味をお楽しみください

近年の新潟は、夏は暑く、冬は寒い地域です。
ホルスタインは寒さには強いですが、暑さには弱いものです。 夏は水をたくさん飲むのでミルクも少しうす味になります。 冬は水が冷たいので、飲む量が減りますので、ミルクも濃厚になります。

もちろん成分無調整の「やすだ愛情牛乳」なので、ジェラートやソフトクリームの味も季節によって変わることになります。
これが真の姿ですね。
野菜と同じように、人と自然が育てる牛たちも季節によって、当然変わります。
ジェラートを食べた時にこのことを感じる事ができたなら、それは、神田酪農の神田さんご家族の正直さの現れ、その時のできたてそのままの牛乳を味わってもらいたいという想いでしょう。

 

 

 

 

 

神田酪農
「やすだ愛情牛乳」  「白鳥の翼」 を
買って帰ることができます。

 

牛乳は野菜などの農産物と違い、個々の酪農家の生産品を直接消費者にお届けすることが難しい商品です。
一人の酪農家が特別な育て方をしても、他の酪農家の牛乳と一緒になってしまうのでした。
神田酪農では、安心安全な牛乳を供給することを目的に、「HACCP」の考え方に基づく衛生管理手法を導入し、「畜産安心ブランド生産農場(クリーンミルク生産農場)」として認定されています。
そして、亀田牛乳の協力で神田酪農の牛乳を「やすだ愛情牛乳」「白鳥の翼」として販売することができるようになりました。

販売量、販売ヶ所が限られているため、このジェラートショップを訪ねたなら、ぜひ牛乳も一緒にお買い求めください。

 

 

より大きな地図で 神田酪農ジェラートショップ「みるぱす」を表示

 

◆阿賀野市神田酪農 マップ◆

角屋旅館 → 神田酪農
車で 8km 15分

神田酪農 みるぱす
神田酪農公式ホームページ
〒959-2215 
新潟県阿賀野市六野瀬331

みるぱす
TEL 090-4917-0429
神田酪農
TEL 0250-68-4652

 

 

 

 

角屋旅館より 地産地消への想い

 

 

私たち角屋旅館は、先祖代々農家です。今でも一年分のお米は角屋農園の自家栽培です。 畑では四季折々に楽しめる新鮮野菜をたくさん栽培しています。
自家栽培の竹林では、昨年は800本以上のタケノコが収穫できました。

この里山のおいしくて新鮮な昔ながらの素材と、それを召し上がっていただくお客様との出会いのための窓口となるべきなのが「旅館」というものだと考えています。

産地に行って、その土地の物を食べ、その土地の風土を知る。
旅行者にとっても、農家にとっても、実は旅館は無くてはならない存在なのです。

私たちは、明治時代から農家として1次産業に携わり、2次産業として野菜や米を加工し、それを3次産業の温泉旅館でお客様に提供しています。
角屋旅館は、すでに、100年以上昔から 「6次産業化」 を行っていました。

そして今は、地域の農業、畜産、工芸、風習をより多くご紹介し、知名度アップ、売上アップ、所得向上のお手伝いをすることで、この土地の皆さんと一緒に末永く暮らしてゆくことができるようなると信じています。

 

 

 

阿賀野市神田酪農の風景

阿賀野市神田酪農

阿賀野市神田酪農

 

阿賀野市神田酪農

阿賀野市神田酪農

 

阿賀野市神田酪農

阿賀野市神田酪農

 

阿賀野市神田酪農の風景2014

新潟県阿賀野市 神田酪農の風景をお楽しみください。

 

阿賀野市神田酪農

阿賀野市神田酪農

阿賀野市神田酪農

阿賀野市神田酪農

阿賀野市神田酪農

阿賀野市神田酪農

阿賀野市神田酪農

阿賀野市神田酪農

阿賀野市神田酪農

 

 

 

 

 

 

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  阿賀野市で安田と言えばウシ。酪農家の3代目が自社ブランドでパック入り牛乳を販売し、ジェラートショップもオープンしました。
もちろん角屋旅館で使う牛乳もすべてこの牛乳のみ。価格はフェアトレードだと思っています。
常に正しい食品、正しい価格のモノを選ぶように心掛けています。
 

 

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