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今から70年前、畑の一角に竹を植えたのが角屋旅館の竹林の始まりです。周囲には風や雪から竹を守るために杉を植えました。この場所は土がたいへん良く、竹は立派に育ち、いつの間にか畑一面が竹林になりました。 竹の生命力はたいへん強く、太くて長い竹が次々と増え、次第に竹林は竹が密集し、薄暗くなってしまいました。新潟県では、冬の間に雪の重みで竹が曲がったり、折れたりするため、雪解けと共にその竹を伐採しなくてはなりません。その毎年の作業はたいへんな力仕事で、手間と時間がかかるため、里山の竹林のほとんどは荒れ放題となりました。 私たちは、先祖代々受け継いできたこの竹林の恵み 「たけのこ」 を、たけのこ料理としてお客さまに楽しんでいただくために、今から10年前(平成12年)から、手作業で伐採管理を始めました。
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竹林の維持管理には、様々な道具が必要です。 そして作業の中でも、一番困ることは、伐採した竹の処分です。資源として考えれば、竹は一年で生長するので、毎年新しい資源を生み出すのですが、竹の用途は限られており、伐採した竹は、そのまま山積にして土になるのを待つ他は無く、置き場所にも困ることになります。 そんな中、里山の景観を維持し、その大切さを広く理解してもらおうと長年ボランティア活動を続けている 「緑の支援隊 NPO法人 里山クリーン新潟 」 の皆さんの協力により、私達の竹林を放置竹林の整備・産業化のモデルケースとして竹林間伐をすることとなりました。 ■緑の支援隊 NPO法人 里山クリーン新潟 (理事長 嶋岡誠) 公式ホームページ
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【1】 杉を伐採 竹林を守るために植えられた杉でしたが、今では竹の倍近くもの背丈になり、太陽を遮っていたため、目印として必要な場所の杉のみを残し、そのほとんどを伐採しました。伐採後の木材は、製材後、周辺環境整備の材料として使用され、木道、ベンチ、塀等に生まれ変わります。 【2】 竹を間伐 伐採が追いつかず徐々に密集していった竹を1/4程度まで減らすことを目標に伐採しました。伐採した竹を竹林の外まで運ぶためにも、周囲の杉の伐採が必要です。 【3】 伐採した竹はグラインダーでチップにする 今回の竹林整備の一番の目玉は、伐採した竹をその場所でチップにして、再び竹林に返すという資源循環型の管理に取り組んだことです。アメリカVermeer社の小型高出力の木材粉砕機(HG200M)をレンタルして、伐採した竹は半分に切りグラインダーに投入することで、運搬・焼却などをせずに、竹林の中でチップにして、もう一度戻しました。 ■アメリカ Vermeer社 木材粉砕機 ホリゾンタルグラインダー HG200M
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昔から農業を営む角屋旅館では、自家栽培の竹林を有効に活用し、毎年4月下旬から5月中旬には沢山のたけのこを収穫しています。 たけのこに限らず野菜の自家栽培をすることによる利点は、鮮度が良いことはもちろんですが、素材を無駄にせずに利用できる点です。 料理には、様々な大きさカタチの野菜を必要としますが、菜園で毎朝野菜やたけのこの成長を確かめながら収穫しているため、それぞれの料理に必要なサイズの野菜を収穫することができほとんど捨てることなく利用できます。 また、わずか10室の昔のままの温泉宿なので、菜園から収穫した野菜の大きさ、種類に合わせてその日の献立を変えることができるます。
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スローフード、地産地消、身土不二、医食同源など、様々な言葉で語られる食と健康についての関係。 田舎で暮らす私たちの暮らしの中では、そのどれもが、昔から 「あたりまえのこと」 でした。代々受け継いできた昔ながらの農家の暮らしと食事は、現代の暮らしの中で人々が目標としている食生活そのものです。 ご宿泊の際には、新潟の田舎暮らしの中で大切に育んできた食材、優れた料理方法などを感じていただきたいと考えております。
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↑ 昨年までのようすです。 過去10年で、桜とたけのこの時期が重なることは、一度もありませんでした。
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