令和4年12月4日から、国道49号線 京ヶ瀬から安田までのバイパスの一部が開通しました。
新しいバイパスは、水原の土橋(百津)までで途切れており、全部開通はしていません。そのため、バイパスの行き止まりの地点からの村杉温泉へのカーナビの案内が、とても細い裏道の農道あぜ道などを案内するケースがあるため、ご注意ください。
曲がり角には五頭温泉郷への案内看板を設置してありますので、それ以外の場所で曲がらずにお越し下さい。
新潟市内からは、新しい水原バイパス経由ではなく、これまで通りの国道49号線を水原瓢湖入口で左折し、県道271号線で瓢湖前を通って、出湯温泉入口で右折して、国道290号線で村杉温泉へお越しください。
国道49号線水原バイパスと14か所の遺跡群
整備を進めている国道49号水原バイパスが部分開通しました。開通区間は新潟県阿賀野市百津から下黒瀬までの延長5.4キロメートル。開通日は2022年12月4日。
国道 49 号は、古くから太平洋側の福島県いわき市と日本海側の新潟市を結ぶ重要な幹線道路です。
しかし、近年は阿賀野市水原地域での交通混雑、交通騒音、交通事故の増加等、生活環境に悪影響を与える様々な問題が生じています。そこで、阿賀野市六野瀬から阿賀野市下黒瀬を結ぶ総延長 13.7km の阿賀野バイパスの建設が計画されました。このバイパスは、安全で円滑な交通の確保と都市機能活性化のために重要な役割を果たすものと沿線住民からも大いに期待されています。
阿賀野バイパスの建設は当初予定より大幅に時間がかかっています。建設予定地には、約14か所の遺跡が発見されています。
平成 22・25 年度に実施した山口遺跡の第 2・3 次発掘調査では、古代(9 世紀前半)と中世(13 世紀後半から 14 世紀前半)を中心とした重要な遺跡であることがわかりました。古代の頃は、地方の有力者や官人の関与が想定され、短期間ではありますが穀類に関係した倉庫群を有していた可能性があります。
また県内で初めて出土した唐三彩は、遣唐使に関係する人物によってもたらされた可能性が高く、貴重な資料として注目されてます。中世の頃は一般の集落と考えられますが、集落の境を把握することができ、居住域を中心とした低地における人々の暮らしを想像させてくれます。
このように、土地を掘ると古代の遺跡がたくさん発見される地域であり、古くから多くの人類が暮らしていた証拠です。14か所の遺跡が発見され、その一つ一つを発掘調査し後世に伝えるための時間がかかり開通が遅れています。
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