日本最大の離島、船旅で佐渡へ行こう
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新潟市の沿岸からも見える佐渡島。約30キロ沖合にあり、何度も隆起を繰り返してできた島です。
周囲は約260キロ、東京23区の1.5倍の広さを有する日本最大の離島といわれています。島のイメージで訪れると、驚くほど大きく、起伏に富んだ大陸のようです。 |
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そして、日本最大の金銀山 |
佐渡の金銀山の鉱山開発は16世紀・江戸時代から始まり、江戸時代には日本最大、世界有数の産出量となり、徳川幕府の財政を支えた貴重な島となりました。
江戸時代からのおよそ400年間で金78トンを産出し、 ゴールドラッシュによって金山の麓・相川地区は大都市になり、最盛期の人口は約5万人ともいわれています。
その後金の産出量は徐々に減少し、平成元年に操業を休止しました。 |
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黄金の国 ジパング
かつて日本は、「黄金の国 ジパング」と呼ばれていた時代がありました。
12世紀のイタリアの商人・旅行家 マルコポーロの「東方見聞録」には、東方にある大きな島「ジパング」には、金と香辛料が豊富にあり、宮殿は金でおおわれている書かれています。
12世紀のこの頃にはすでに日本各地で金鉱山が見つかっており、平泉中尊寺の周囲では砂金が採掘されていたそうです。佐渡も古来から「金の島」と呼ばれており、砂金が採掘され始めました。
佐渡の金銀山開発は16世紀から本格化して、江戸時代には日本最大の金銀山として、徳川幕府の財政を支えました。
佐渡の金銀山産出量が増えるにつれ、ゴールドラッシュのごとく、日本中から移住する労働者・商人が増え、各地の文化・芸能を持ち込み、繁華街や茶屋などが並び、高価な織物を売る店も並んでいました。
金銀の採掘で富を得た人たちは、寺社仏閣に寄進などをして、立派な建物が増えてゆきました。
こうして佐渡で磨かれた鉱山技術や経営方法は、各地の金銀山の開発にも大きな影響を与え、ますます日本の鉱山が増えていくのでした。 |
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佐渡のたらい船の起源
江戸時代に採掘が盛んになり、日本中から集まった人たちから伝えられた造船技術や、鉱山でも多く必要だった桶の生産などの技も発展しました。
火山が何度も隆起してできた佐渡島には、小さな入り江が多く存在しています。
水深が浅く入り組んだ場所での漁には、船を使うことが難しく、桶づくりの技術を生かした「たらい船」が役に立ちました。
今では、小木のたらい舟製作技術は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。 |
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ユネスコ
世界自然遺産ではなく
世界文化遺産への登録
ユネスコ世界遺産登録には、3つの分類があります。
@ 文化遺産
顕著な普遍的価値を有する、記念物、建造物群、遺跡、文化的景観など
例)インドのタージ・マハル、ドイツ連邦共和国のケルン大聖堂など
A 自然遺産
顕著な普遍的価値を有する、地形や地質、生態系、絶滅のおそれのある動植物の生息・生育地など
例)タンザニア連合共和国のキリマンジャロ国立公園、アメリカ合衆国のイエローストーン国立公園など
B 複合遺産
文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備えているもの
例)ギリシア共和国のメテオラ、グアテマラ共和国のティカル国立公園など
佐渡島の金山
世界文化遺産への登録
佐渡島の世界遺産登録のイメージとして、雄大な自然を想像させますが、今回の登録は、文化遺産としての金銀鉱山の遺産群が、400年以上にわたって国内外の金・銀の採掘技術・手法を導入し、発展させ、一連の鉱山技術・経営の手法に基づく文化的伝統が形成されたこと。
そして、遺跡・建造物・鉱山都市・集落として良好に継承されており、他のアジア地域の鉱山においては今や見ることのできない希少な人類の歴史の物証であることによるものです。
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悪天候で船が欠航することもあるので、
佐渡へ行くときは、新潟旅行の最後に行きましょう
船に乗って佐渡へ行くときは、旅行の行程の最後にしましょう。天候が荒れると、船が欠航することがあります。
最初に佐渡への旅行計画をして、帰りの船が欠航すると、その後の全てのスケジュールに影響がでて、次の宿泊先のキャンセル料が発生することとなります。最後に佐渡へ行くことになっていれば、急な悪天候でも影響を最小限にすることができます。
角屋旅館に数日間滞在して、最後に世界遺産登録を目指して進行中の佐渡へ行く日程をおすすめします。
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佐渡汽船 ジェットフォイルとカーフェリー
新潟港から佐渡の両津港へは2種類の船が運航しています。
1つ目は、大型のカーフェリーで、車で行くときはこちらの船になります。
所要時間は、2時間30分。
2つ目は、ジェットフォイル(水中翼船タイプ)で、
所要時間は、1時間7分。
荒天時に佐渡汽船のジェットフォイルが運休しても、カーフェリーだけは運航することもあります。 |
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佐渡への時刻表と出発時間 |
カーフェリーのおすすめ時間
角屋旅館発 → 新潟港のりば |
新潟港発 → 両津港着 |
朝食なし 7:30 → 8:30 |
9:25 → 11:55 |
朝食あり 10:00 → 11:00 |
12:35 → 15:05 |
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角屋旅館を車で 7時30分 に出発して、新潟港発 9時25分 のカーフェリーに乗船するときは、朝食をご用意することができませんので、宿泊料金から朝食代金を割引いたします。出発港のカーフェリー航送待機所には、出航時刻の1時間前頃にお越しください。
・2024年6月時点の時刻表より
・最新の時刻表は、佐渡汽船公式ページで調べてください
・カーフェリー「ときわ丸」のレストランの営業時間は、9時〜18時です
・新潟港ターミナルの立ち食い食堂の営業時間は、7時〜19時30分です
・新潟港ターミナルのコンビニの営業時間は、7時〜19時30分です
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佐渡金銀山 昭和の歴史写真 |
昭和時代の佐渡観光鳥観図
佐渡鑛山 高任坑と道遊の割戸
佐渡鑛山 坑内採鑛(盤岩機)の實況
佐渡鑛山 坑内採鑛手掘の實況
佐渡鑛山 最初發見せられし金穴道遊の割戸
佐渡鑛山 撰鑛場
佐渡鑛山 製錬所並びに正門付近
佐渡鑛山 青化浸出槽
佐渡鑛山 搗鑛製錬場
佐渡鑛山 製錬場の全景
佐渡鑛山 高任三番坑採鑛
三菱佐渡鑛山
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当時のモノクロ写真を、分かりやすくするためにAIカラー化処理した画像を掲載しています |