伝統の藁(わら) と 竹で作る 賽ノ神
秋の稲刈りの頃、農家の人たちは、冬に賽ノ神を作るために、たくさんの稲わらを集めて、納屋に保管します。 昔の暮らしには稲わらで色々な農具、民具など生活必需品を作っていたので、稲わらは長いまま保管するのが習わしでした。
雪国新潟の長い冬の間の屋内作業として、藁縄(わらなわ)を作り、その縄を使い様々な道具を作りました。
神社のしめ縄、 米を保管する米俵、 正月の門松、 庭の木々を雪の重さから守る雪つり、 板の間に敷くむしろ、 藁草履、 菰(こも)、 お酒の菰樽(こもだる) 等。
日本人の暮らしと稲作による藁とのかかわりは大変多く、わらは本当に大切なものでした。
現在の稲刈りは、手刈りではなくコンバインで行うため、藁(わら)は自動で細かく裁断されて、そのまま水田にまかれています。 現在では、稲わらを藁のまま集めることはほとんど無くなりました。
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