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1.皆さんは、「放射能泉」という泉質の温泉に入ったことありますか。 |
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2.それは、ラジウムという放射線物質を含む温泉のこと。
実は今、このラジウムのもたらすガンへの効果が注目されているのです。 |
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3.井上外科胃腸科病院 日本気候物理医学会認定温泉医 井上毅一医師
「ホルミシス効果」といって・・ |
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4.「微量の放射線が免疫細胞を活性化させる動きが注目されてはいる」 |
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5.「ガンの発育を妨げたりすることがあるのではないか」 |
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6.放射能泉に含まれるラジウムは、人体に良い影響を与えるとされ、免疫細胞を活性化、ガン細胞への攻撃力を高めるとされているのです。 |
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7.日本にはラジウムを含む温泉がいくつもあります。
そのなかには、確かにがん患者が集まる温泉があるのです。 |
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8.秋田県玉川温泉
日本一の湯量を誇る温泉です。700名を収容する宿は連日満員。全国からガンを患った人がここの湯を求め集まってきます。 |
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9.ラジウム鉱石の地層に湧き出るその湯には、豊富にラジウムが含まれているのです。 |
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10.悪性リンパ腫だったのに、病院の先生が「なんでこんなに元気になったの」と病院の先生が驚いていた |
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11.山梨 増富ラジウム温泉
ガンを患った人が訪れる宿があります。不老閣湯治宿。
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12.そこで湯治をする人は、山の中腹へと通い詰めます。そこにはぽつんと小さな小屋が。 |
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13.ラジウム泉天然岩風呂
わずか19度の冷泉。実は高濃度のラジウムを含む鉱泉が湧き出る源泉なのです。奇跡を信じ肌を突き刺す冷たさをぐっとこらえます。
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14.鳥取県 三朝温泉
800年の歴史を誇る温泉の一角に・・ |
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15.保養旅館 梅屋
ガンに苦しむ人が訪れるラジウム温泉の小さな宿があります。
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16.湯治客は床が50度に暖められたラジウム温泉オンドル部屋でじっと過ごします。 |
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17.実は床下からラジウムを豊富に含んだ温泉が湧き出しているのです。そこから高濃度のラジウムが気化して部屋に充満。それを呼吸や皮膚から体内に取り込むのです。 |
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18.去年ガンの手術をした人。成功したのですが、また背骨のリンパに怪しい影が見つかった。奇跡を願い一ヶ月にわたる湯治生活を続けた。 |
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19.その後驚くべき知らせが届きました。何とガンが消滅したというのです。 |
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20.ラジウム温泉で本当にそんな奇跡が起きたのか、慌てて確かめにいきました。
「嬉しかったですよ!主治医の先生もおかしいなぁと。」「お風呂行ったからでしょうか?」「そういうこともあるかも」 「何か不思議な魔力があります。絶対!」 |
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21.そして今回、新たなラジウム温泉の情報が寄せられました。
ガンを患った人がたくさん訪れている
岐阜県 ローソク温泉 |
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22.名古屋駅からローカル線に乗りおよそ一時間。岐阜県美乃坂本駅で降り、そこから車で15分。 |
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23.ローソク温泉 湯之島ラジウム鉱泉保養所
山あいの自然に囲まれた閑静な宿。 |
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24.所長によると、「最近は特にガン・難病の方が訪れるようになりましたね」 |
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25.創業60年のこの宿。8割が湯治目的のお客さん。 |
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26.10室ある客室はすべて離れ。 |
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27.周りを気にせず、ゆったり療養してもらうためにこの造りに。 |
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28.20年前までは電気が通っておらず、ローソクをともしていたので、この名がついた。 |
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29.チェックイン時にラジウム温泉の入浴方法を説明。ゆっくり5分つかる。体が疲れる人は3分でもいい。「頑張ってください」と心優しい館長のアドバイスが聞ける。 |
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30.見た目はごくごく普通のお風呂なんですが・・
「人としゃべっていて、10分以上たったら体がえらくなる(疲れる)」 |
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31.「ラジウムが強くて、ここでバタンと倒れる人がいた」 |
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32.実は、ローソク温泉のラジウム含有量は、放射能泉に認定される基準値のなんと約67倍。
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33.日本一〜二を争うラジウム量。そのため、長湯をしすぎると、免疫細胞が働きすぎて、体力を消耗してしまうというのです。
だから皆さん、5分経つとしっかり上がります。 |
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34.入浴の合間には休憩所で休む。 |
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35.湯上りどころにあるコタツには、ぐったりと横たわる人だらけ。
これほどまでに疲れる温泉。 はたして、その効果は・・・ |
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36.ガンを摘出した女性は、がんセンターで調べたら、ちょっとした転移があったのですが、ここに頑張って通ったら、ガンが無くなっていた。
小さな温泉が生む大きな奇跡。 |
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37.そんなローソク温泉が起こす奇跡に望みを託し、湯治に訪れた一人の男性に出会いました。
今回で二度目、4日間の湯治です。
ラジウムを浴びながら庭を散歩します。 |
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38.確かにローソク温泉の大気中には、通常の5倍ものラジウムがあった。
通常の大気0.03μsv/hr
ローソク温泉0.15μsv/hr |
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39.この宿のお風呂は朝8時から。男性は誰よりも早くお風呂に向かいます。
体力的にも3度目の手術はできないので、今は、ラジウム温泉の力を信じるしかないのです。5分の入浴を一日3回繰り返します。 |
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40.入浴後、欠かさず行うことがあります。
お風呂上りに飲む一杯の水。 これが、ラジウム温泉源泉です。
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41.湧き出たばかりの源泉を、飲泉で切るようにしてあるのです。 |
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42.源泉だから、ラジウムの濃度はお風呂のさらに2倍。
浴室の湯0.43μsv/hr
源泉水0.83μsv/hr |
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43.長く入浴できない分、この飲泉でより多くのラジウムを取り込みます。 |
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44.こうしてひたすらラジウムを体内に取り込んだ後は、部屋でカラダを休ませる。この繰り返し。だからどの部屋も万年床。 |
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45.この宿のこだわりは食材にも。
元気な体になって欲しいと、無農薬自家栽培の野菜を使用するほどの心配り。 |
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46.しかもその日使う分だけ収穫するから新鮮。 |
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47.さらにガンにいい食材を育てているんだと案内してくれたのは、池。
その食材とは、なんと鯉!
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48.ご存知でしたか。最近、鯉の身に含まれる脂は免疫機能を活性化するとして注目され、抗癌食品としての研究が進んでいるのです。 |
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49.その鯉の脂をたっぷりとれる料理。お刺身は夕食の直前に絞めるから免疫力を上げる新鮮な脂がたっぷり。 |
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50.実はここの夕食は夕方5時とかなり早め。
内臓の悪い人や手術した人でも、十分に消化してから寝て欲しい。
そんな宿の気遣いなんです。 |
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51.夜7時にはお風呂も早々と終了。ここのラジウム泉は源泉掛け流しに出来るほどの量は湧きません。だから常に高い濃度を保つように、二日に一度は、新鮮なラジウム泉に入れ替えるのです。 |
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52.入浴中にガンとの闘いに勇気を与えられる出会いがありました。
ガンの手術をした男性は、 肝臓に転移してしまっていて手術ができないが、元気なので、カナダにスキーに行って、オーロラを見ます。 |
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53.頑張らなくてはならないとげんきづけられた男性は、湯治4日目にとんでもないことを言い出した。 |
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54.少し山を歩いてみようという意欲が湧いてきました。 |
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55.歩くのもやっとだった男性は、1時間もかかる山登りに挑戦した。 |
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56.目的地まで到着して、思わず手を合わせる男性。 |
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57.この山登りは、ガンと向き合い生きて行くために、登り遂げなくてはならないものだったのかもしれません。
4日間の湯治が終わって、宿に残した別れの言葉は「来年もよろしく」。 なんとも前向きな言葉でした。 |
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58.ローソク温泉。
そこは湯の力だけでなく、 病に立ち向かい心を奮い立たせ、奇跡を起こしているのかもしれません。 |
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59.日本各地の湯治場で目の当たりにした、様々な奇跡。
奇跡の温泉。そこには確かに計り知れない何かが潜んでいるのです。 |
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60.今回紹介した温泉の効能は、入浴した人の体験に基づくものであり、体質や症状により異なります |