認知症は女性に多い。がんは男性に多い。認知症はおばあちゃん、その介護はご主人。認知症にならないためには適度な緊張とリラックスが大切。体を使い、適度な仕事を継続し、交感神経をアップさせて仕事をする。その後は風呂に入って、副交感神経をリラックスさせて緊張を解く。プラスとマイナスをゼロにするために必要な入浴方法。これが免疫力アップの根源。
日本は薬事法で温泉で病気が治ると表示すると違反になります。
北海道の温泉経営者が、この温泉で病気が治らなかったら宿泊料を返すと宣伝したら注意されました。これは極端なやり方だが、そのくらいの信念を持って欲しい。自分の温泉は、必ず治ると信じてお客にアドバイスして欲しい。
日本人はあまり知らないが、風邪を治す薬はありません。日本人は下痢を治そうとするが、下痢は毒物を出しているので、薬を飲む必要はない。下痢を止めることは大変危険。ある意味喜んで出しておくほうが良い。病気は体のバランスが崩れ免疫力が低下したことが原因で、緊張とリラックスを繰り返す必要があるが、現代の人はそれが出来ていない。
皆さんは風呂から上がったら冷たい飲み物を飲みますが、これはカラダにダメージを与えるから本当は控えるほうがいい。せっかく体の芯から暖めたのに、風呂上りに冷たいビールなどを飲んで、体の中からまた冷やしてしまっては元も子もない。
医者も徐々に温泉の効果を認識し始めているが、温泉で病気を治すことを勧めても報酬が出ないため、お金がもらえないので、医者は温泉を勧めることはできない。国の基準では、薬を出すための診療などしかお金にならない。
今の日本の医療体系は、予防医学を認めていない。もともと伝統医学では日本始めアジアがトップだった。今ではアジアの伝統医学がヨーロッパでも認められているので、伝統医学に基づく代替医療がバイブルになってきている。
日本の医者は、がんになる人を減らすことができない。2人に1人はがんになる。日本は世界で最先端の医学を持っていたはずだが、西洋医学に傾倒していってしまった。これからは、アジア古来の漢方薬や、湯治文化こそ代替医療の最先端となる。漢方は江戸時代の世界最高の医学だったから。
いま若者の間で、パワースポットが大ブームです。先日取材で新潟県の弥彦神社に行きました。松尾芭蕉が立ち寄ったといわれる新潟県最大の神社で、年間230万人が訪れています。若い人たちが、「パワースポット」として全国の寺社仏閣に集まっていて、「お参り」と呼ばれていたものが、カタカナになって「パワースポット」と呼ばれだしてブームになった。文字は変わるが昔からの信仰心は全く同じ。
古い温泉地には必ず神社と寺がある。それに薬師堂まである温泉地もあります。湯治場は現世と来世の境目まさにパワースポット。湯治に来てパワーを貰って体が治れば帰ってこれるし、駄目なら三途の川を渡る。そのために寺や神社が必ずあるのです。ミシュランガイドブックは神社仏閣等のパワースポットばかりに三ツ星をつけた。それは、外国人から見た日本の素晴らしい姿だから。温泉場はまさにパワースポットといえる。若い人がカタカナに変えて寺社仏閣巡りをしている今こそ、温泉地のパワースポットを選出して情報発信して集客して欲しい。
「去年は、あの温泉に行かなかったから、体の調子が悪い。早く行かなきゃ」
そんな人が増えると良い。日本の医療は温泉を認めていないから、保険が利かない。欧米では、保険が利く。国立温泉病院があるモンゴルは、普通の病院よりも自己負担率の高い温泉病院に行く人も多い。それは、モンゴルの温泉が効くから皆が行くわけで、薬を減らしていかに体と心が喜ぶかという、温泉の素晴らしさを知っている人が多いからです。
健康のためにどれだけ温泉が効果的かを、経営者の皆さんがもう一度見つめなおして欲しい。風呂からの眺めや露天風呂付客室などは、旅館の魅力のほんの一部でしかない。温泉そのものの良さこそが温泉旅館の大切な本質。
薬では病気は治らないことに気付いて欲しい。カラダの免疫力の違いによって、同じ薬を処方しても治る人と治らない人
がある。免疫力が高ければ病気にならない。そのために重要なことは、普段から健康貯金をしているかどうか。残念ながら今の日本には予防医学はない。健康食品ブームは予防医学が必要となってきた日本の医療の間違いの現れかも知れません。
42℃以上の温泉は体にいいことがないのは、もうすでに科学的にわかっています。熱いお湯に浸かることは悪いこと。血圧が上がると血が全身に回りにくくなる。そのため、熱いお湯にばかり入り続けていると、湯上りに手足が冷えて眠れなくなるようになり、医者で睡眠薬などの薬をもらう人もある。
日常の体温が1℃上がると3倍以上免疫力が上がります。これはアメリカからの考え方。西洋医学の限界を認識したアメリカ人が東洋医学などを取り入れ始めた結果、「体温免疫力」という理論にたどり着いている。温泉経営者は国が出来ないことをやってあげてください。
太った人は、外見がふっくらしているから温かそうに見えるが、ほとんどの人は体温が低い。がんになる人は35℃くらいの体温の人がとても多い。低体温が続くと免疫力が確実に下がりがんになりやすい。体のバランスが崩れていることが原因で体温が下がってしまうので、ぬる湯で日常の体温を上げて免疫力を高めることががんを防ぐために一番大切なこと。
温泉に入れば、血流を良くして体温を高めることができる。日常の体温を上げることは薬ではできにくいことです。痛み止めの薬を飲むと血が流れなくなる。年をとると自力で免疫力を高めることができなくなる。鎮痛剤や炎症を抑える薬を飲むとカラダの免疫力が下がる。薬が効くということは、反面害がかならずあるもの。
温泉は地球が与えてくれたクリーンな薬。温泉では静かにゆったり浸かることが大切。そして副交感神経をゆったりさせることで、自律神経と白血球が変化する。これが「温泉で癒される」という意味。科学的な温泉の癒しのシステムがあります。
|