ごずおんせんごう
五頭温泉郷 について教えて
五頭温泉郷(ごずおんせんごう)は、新潟県阿賀野市に広がる、しずかで懐の深い小さな温泉地です。
五頭山(ごすさん)のふもとに点在する「村杉温泉」「今板温泉」「出湯温泉」の三つが仲よく肩を寄せて“郷”をつくっています。
村杉温泉は、全国でも珍しい本格的なラジウム温泉として知られています。温泉に入るだけでなく、吸うラドンの効果を重視する「湯治(とうじ)スタイル」が評価され、昔ながらの静けさが旅人の心を落ち着かせます。
出湯温泉は、湯のやさしさが際立つ場所。大きく構えず、自然に湧いて自然に受け入れられてきた湯という雰囲気がある。湯上がりに歩く参道の匂いまで、歴史を感じる事ができます。
今板温泉は、わずか一軒の宿が守り続けてきた“小さな秘湯”です。
三つの湯を包んでいるのが五頭山麓の自然です。野鳥の声、ゆっくり動く雲、季節ごとにちがう匂い。観光地として派手な主張はありませんが、静けさの中に深い魅力があります。
“温泉に癒される”という言葉の意味が、実感できるこの温泉郷は、観光というより“生活と自然のあいだにある温泉文化”が今も息づいている温泉地です。
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